響くんとは付き合いません!!



犬を見るものの、頭に手を伸ばすことはしない。

じりじりと後ろにさがったりなんかしてる。



その姿を見てピンときてしまった。



「もしかして響くんって……こんなに可愛いワンちゃんが怖いんですか?」

「はぁっ?怖くねぇわ!誰がこんな小せぇ犬なんかっ……!」

「え〜、本当かなぁ?じゃあヨシヨシしてあげたらどうですかぁ?」



怖くないなんて言ってるけど。

足、小刻みに震えてるし顔も青ざめてるよ。



「そこまで言うなら触ってやろうじゃねぇか!……って、うわ!いっ、いきなり飛びついてくんなよバカ!」

「あはははっ、めちゃくちゃ怖がってるじゃないですかぁ」

「っせぇな、笑うなや!」



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