響くんとは付き合いません!!
「響くんは来なくていいです!門限に間に合わなくなるから帰ってください!」
「いやいや。これからどんどん暗くなるのに、1人で行かせられねーよ」
「私は大丈夫ですから!門限を破ったらめちゃくちゃ怒られますよ。罰だってあるんですよっ!」
「怒られることには慣れてっからいいんだよ!それよりさっさと行くぞ」
もうっ……。
本当に私ひとりで大丈夫なのに!
これじゃあ私のせいで、響くんまで怒られちゃうじゃないの!
「ちょっとっ…待ってくださいよぉ!」
私の言うことなんて聞きもしない響くんは、動物園に向かって元きた道を足早に戻りはじめた。