響くんとは付き合いません!!



しわくちゃになった5枚のポイントカードを差しだされた。



「あ……ありがとう、ございます…」



受けとった瞬間に、瞳いっぱいに溜まっていた涙がぽろりとこぼれ落ちた。



「え……ちょ、待って。満瑠?泣くなよ?金は取られてたけど、でも見つかったんだから。な?良かったな?」

「ううん……違うの」



お金がなくなったから泣いてるんじゃない。

響くんの優しさが嬉しかっただけだもん。



「プリクラとポイントカードと、あと他に何か大切なもん入れてた?もっかいゴミ箱の中探すよ、俺」



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