響くんとは付き合いません!!
これまで、ゴミ箱の中に教科書やノートを捨てられたことは何度もあった。
だけど、クラスメイトのみんな、親友の亜美でさえもゴミ箱の中を必死で漁る私を見て笑うばっかりで。
汚い。
臭い。
そう言ってゲラゲラ笑うばかりで、困る私を助けようとゴミ箱に手を入れる人は誰ひとりとしていなかったんだもん。
「どうしてそこまでしてくれるんですか…?」
「どうしてって?満瑠が困ってたから助けてあげたかっただけだけど?」
「だからって普通、ゴミ箱の中まで探しませんよぉっ…」
「満瑠のためなら俺は何だってするよ」
「……っ」
嬉しいのと、恥ずかしいのと。
紅潮しているであろう顔をぱっと背けた。