響くんとは付き合いません!!
「……そうなんだぁ」
はぁ。
やっぱり聞かなければよかったな。
想像していた以上の痛みが、胸にはしる。
「心美のことは大切だけどな、でもそれは恋愛感情というより幼なじみとしてだ。俺が今いちばん大切だと思ってんのは満瑠だから」
うつ向けていた顔をあげ、響くんを見上げた。
目が合うと、ニコッと笑いかけられた。
「そばにいたいと思うのは満瑠だけだ。満瑠と一緒にいられるなら、彼氏じゃなくてもいい。友達でも、ただのクラスメイトでもいい。形はなんだっていいから、とにかく満瑠と同じ時間を過ごしたいんだよ」