響くんとは付き合いません!!
「満瑠ちゃん〜っ、今日の放課後ってひまー!?」
「駅前のゲーセンでプリクラ撮りに行かない?」
「満瑠ちゃんと一緒にプリクラ撮ってみたいのー!」
ここちゃんと話していると、ひとり、またひとりとクラスメイトの女の子が寄ってくる。
「ん〜……」
こうして声をかけてもらえることは嬉しい。
だけど今まで教室の隅っこでひっそりと生きてきた私にとって、『人気者』というポジションは戸惑うことしかない。
「いや、ダメ、ムリ。今日満瑠は俺とデートの予定だから」
いきなり肩をぐっと抱かれ、早瀬くんと身体が密着した。
「は……早瀬くんっ!?」