響くんとは付き合いません!!
慌てて勉強机の上から鏡を手にとり覗きこむ。
「きゃあああっ……!」
「わっ、なになに?なんなんだよ?」
ほ、ほんとにアイプチがとれてる!
端っこの方がちょこっと、なんてレベルではなくてもう完全に!
鏡の中に映っている私は、腫れぼったくて細い一重の目の私。
小さな目がまるで可愛くない、大っ嫌いな自分の顔。
それを、いちばん見られたくない人に至近距離で見られていたなんて。
「だからさぁ、気にしすぎなんだってー」
私の背後に立った響くんと、鏡ごしに目が合った。