響くんとは付き合いません!!
どうりで、気軽にボディタッチできるほど仲いいわけだ。
ここちゃんはよく、早瀬くんの肩や背中に触れているし。
早瀬くんだって、ここちゃんの頭をヨシヨシしたりしているしね。
「あ、なるほど…」
「それに一応、心美は元カノだし」
「へぇ、そういうこと…」
早瀬くんとここちゃんは、ただの幼なじみじゃないのか。
元恋人同士だって聞いてもそう驚きはしなかった。
「なに?もしかして、俺と心美が仲いいから妬いた?」
「いえ、それは決してないですね」
好意もないのに、嫉妬なんてするわけがない。
早瀬くんは「はっきり言うなー」なんて笑いながら。
またメニュー表に目を戻した。