響くんとは付き合いません!!
あるわけがない。
ブサイクだっていじめられていた私が、告白されるだなんて。
罰ゲーム以外にありえない。
「ま……まぁ、まぁね…」
だけど私は、首を横に振らなかった。
嘘をついたのだ。
ブサイクだからいじめられていたってことは、知られたくないから。
奈央ちゃんにも、まだ誰にも話していない私のひみつだから。
「まぁそりゃそうだよなー。こんな可愛い子、みんなほっとかねぇよな」
「……」
早瀬くんは何の疑いもなく、私の嘘を信じている。
ちくりと胸が痛くなった。