響くんとは付き合いません!!
ちょっと興味はあるけれど…。
でもやっぱり、こっそり寮を抜け出す度胸のない私は奈央ちゃんがいない部屋でひとり眠りについた。
***
「おい、今夜は満瑠も抜け出せよ。肝試しでもするか?」
「や……ムリです」
「あ、もしかして怖いの苦手?」
「うん…そう。だからムリ…」
翌朝になり、遅刻ギリギリに登校してきた早瀬くんがいちばんに私のところにきた。
「だったら俺が守ってやるよ?」
奥の窓際の席にひっそりと座る私の左となりに、ドカッと腰を下ろしたりなんかして…。
な、行こ?だなんて私の頭を撫でたりなんかして……。