響くんとは付き合いません!!
ドクン、と胸が大きく鼓動した。
「それなら……」
って……なにをドキドキしているんだ私は。
「いやいや……行きませんっ」
この甘い雰囲気に酔ってしまったのか、危うく首を縦に振りそうになった。
「昨日は校庭のプールのそばで肝試ししたけど、ぜんぜん怖くなかったよ?響が守ってくれるなら大丈夫だよ」
「奈央ちゃんまで言う?」
「夜の校内探検だよ。今夜は、テニスコートのあたりを散策するけどおいでよ〜」
私の右となりに座る奈央ちゃんは、どうやら早瀬くんの味方のようだ。