はつ恋の君をさがしてる
悩める日々もそばに…
いつもの時間に事務室に入ると、なんだか視線が自分に集まっている気がして居心地が悪い。
俯いたままで足早に自席に向かって歩く。
あと少しと言うところで不意に目の前に壁のように人が立ち塞がるので、驚いてぶつかりそうになる。
あわてて立ち止まって顔を上げると目の前に女性社員が3人立っていた。
3人とも入社して2年ほどの後輩だが、あまり話をしたこともないので正直に言うと名前すら覚えていなかった……
「あの……?何の用ですか?」
黙ったままで睨み付けるような視線を浴びせてくる3人にびびったが、始業開始直前のこの時間は事務室内の観葉植物の水やりだの机の雑巾がけだのやらなくてはいけない雑用があるので悠長に付き合ってはいられない。
そのためちょっと気弱なままだが立ち塞がる3人に戦いを挑んでみた。
「なんなの?ただの雑用担当のくせして上司に告げ口だなんて!何様のつもり!」
「そうよ!!審査なんかしたこともないくせに!でしゃばらないでよね!」
「あんたのせいで百合子さんが処分されたら許さないからね!!」
右から桃、白、黄色。
名前を覚えるのも面倒くさいから着ていたブラウスの色で適当に命名!
どうやらこの3人は昨日私が発見した案件に関わっていた百合子さんらしき人の取り巻きらしい。
本人はどうした?
と聞こうかと思ったら、一番怒ってる感じの真ん中の白さんが百合子さんはショックで休んだのよ!あんたのせいで!と教えてくれた……
で?
どうしろと?
3人の剣幕がなんだかバカバカしくて、つい思ったことが声に出てしまって、あわてて口を押さえた。
ヤバい……。
そう思って俯いたところに先輩社員の須藤さんが現れて、3人は蜘蛛の子を散らすようにサーっと離れていった。
俯いたままで足早に自席に向かって歩く。
あと少しと言うところで不意に目の前に壁のように人が立ち塞がるので、驚いてぶつかりそうになる。
あわてて立ち止まって顔を上げると目の前に女性社員が3人立っていた。
3人とも入社して2年ほどの後輩だが、あまり話をしたこともないので正直に言うと名前すら覚えていなかった……
「あの……?何の用ですか?」
黙ったままで睨み付けるような視線を浴びせてくる3人にびびったが、始業開始直前のこの時間は事務室内の観葉植物の水やりだの机の雑巾がけだのやらなくてはいけない雑用があるので悠長に付き合ってはいられない。
そのためちょっと気弱なままだが立ち塞がる3人に戦いを挑んでみた。
「なんなの?ただの雑用担当のくせして上司に告げ口だなんて!何様のつもり!」
「そうよ!!審査なんかしたこともないくせに!でしゃばらないでよね!」
「あんたのせいで百合子さんが処分されたら許さないからね!!」
右から桃、白、黄色。
名前を覚えるのも面倒くさいから着ていたブラウスの色で適当に命名!
どうやらこの3人は昨日私が発見した案件に関わっていた百合子さんらしき人の取り巻きらしい。
本人はどうした?
と聞こうかと思ったら、一番怒ってる感じの真ん中の白さんが百合子さんはショックで休んだのよ!あんたのせいで!と教えてくれた……
で?
どうしろと?
3人の剣幕がなんだかバカバカしくて、つい思ったことが声に出てしまって、あわてて口を押さえた。
ヤバい……。
そう思って俯いたところに先輩社員の須藤さんが現れて、3人は蜘蛛の子を散らすようにサーっと離れていった。