はつ恋の君をさがしてる
妙に目についたのは石灯籠。
金網や針金で頑丈に固定されているからかかなり異質に感じた。
もしかして……これが?
そう思い当たって立ち止まりじっと眺めてみるが、やはり見覚えは無いように感じる。
どれくらいそうしていたのか?
不意に鈴加が気になって振り返ると、鈴加はかなり手前で凍りついたように立ち止まっていた……
その顔が真っ青で俺は慌てて駆け戻ると鈴加の視界から石灯籠を隠すように抱き寄せた。
「ごめん!大丈夫か?」
「だ、だいじょうぶ……。」
「そんな真っ青な顔して大丈夫とか言われても信憑性ないぞ?」
俺がわざとらしくおどけて返すとちょっと笑ってくれる。
それに安堵して鈴加の手を引いてゆっくり家に戻る。
鈴加は何も言わなかった。
俺も何も聞かなかった。
暗くなる前に帰ろうと言う鈴加と戸締まりをして車に乗り込んだ。
車が走り出す瞬間に鈴加がなにか呟いたが、俺には聞き取れなかった。
田舎道を抜けて高速に乗る頃には疲れていたのか?鈴加は助手席ですやすやと眠り込んでいた。
その事にかなりホッとしている自分にイラッとしてくる。
神社で鈴加にあんな顔をさせたのは俺が原因だ、俺がうろうろ歩き回ったあげくにあの石灯籠を見ていたせいだと言うのに……
金網や針金で頑丈に固定されているからかかなり異質に感じた。
もしかして……これが?
そう思い当たって立ち止まりじっと眺めてみるが、やはり見覚えは無いように感じる。
どれくらいそうしていたのか?
不意に鈴加が気になって振り返ると、鈴加はかなり手前で凍りついたように立ち止まっていた……
その顔が真っ青で俺は慌てて駆け戻ると鈴加の視界から石灯籠を隠すように抱き寄せた。
「ごめん!大丈夫か?」
「だ、だいじょうぶ……。」
「そんな真っ青な顔して大丈夫とか言われても信憑性ないぞ?」
俺がわざとらしくおどけて返すとちょっと笑ってくれる。
それに安堵して鈴加の手を引いてゆっくり家に戻る。
鈴加は何も言わなかった。
俺も何も聞かなかった。
暗くなる前に帰ろうと言う鈴加と戸締まりをして車に乗り込んだ。
車が走り出す瞬間に鈴加がなにか呟いたが、俺には聞き取れなかった。
田舎道を抜けて高速に乗る頃には疲れていたのか?鈴加は助手席ですやすやと眠り込んでいた。
その事にかなりホッとしている自分にイラッとしてくる。
神社で鈴加にあんな顔をさせたのは俺が原因だ、俺がうろうろ歩き回ったあげくにあの石灯籠を見ていたせいだと言うのに……