はつ恋の君をさがしてる
「おい?チビすけ!いつまで座り込んでるんだ?頭でも打ったのか?」

心配していると言うより、からかうような口調でニヤリと右だけ口の端を上げながら話しかけてきた無駄にイケメンな男。

私はどう答えらた良いかわからずムッとしたまま首を横に振った。

「ちっ。可愛いげないなぁ」

「よさないか!高嶺。鈴加ちゃん大丈夫かい?立てるかな?」

平原さんが座りこんだままの私に手を差しのべながら、いつものにこやかな笑顔で話しかけてきてくれた。

私はその手をとってゆっくり立ち上がってみた。

けれど、
アスファルトに打ち付けた両ヒザからガクンと力が抜けてまた座り込みそうになる


「鈴加ちゃん?大丈夫かい?」

その様子に驚いた平原さんがあわてて腰を支えてくれた。

「いつぅ… すいません… なんか力が入らなくて…。」

支えてもらってやっと立ち上がったものの、とても歩けそうになくて…どうしたものかと途方にくれた。
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