はつ恋の君をさがしてる
あれから2日。

私は仕事中も少しでも手が空くとついつい考えこんでしまう。

どうしたら良いんだろう?

新しいアパートをすぐに探さなくちゃいけない!そう思うのに…
平原さんが言った『結婚』と言う言葉が邪魔をする。

高嶺さんのことはキライじゃない…と思う。

だけどいきなり結婚は無理だよね?

それに高嶺さんが私をどう思っているのかが気になるし………。

結局問題はそこなんだよなぁ…。

「ちょっとすず!あんまりぼ~っとしてるとまた叱られるよ?」

不意に隣の席から声をかけられて、びくっと体がはねる。

あわてて視線を声の方に向けると、呆れ顔の芽衣子が小さく指を動かして合図してくるので、そっとそちらに視線を送ると……
ジロッと先輩社員の須藤さんの視線が……。

私は必死で視線をパソコンに戻して作業を続ける。

そんな私に芽衣子は、昼休みはトリスタで!と書いたメモを渡してくる。
私は小さく頷いて了解の意思表示をした。
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