はつ恋の君をさがしてる

「お～い？高嶺！また抱っこかよ？好きだなぁ～」

マンションのエントランスにはなぜか？相良先生が立っていた……。

「別に抱っこが好きな訳じゃないよ！」
「そりゃそうだ！高嶺が好きなのは鈴加ちゃんだろう？しかしどうした？また調子悪いとかじゃないよな？」

相良先生はさらっと何でもないことみたいに高嶺さんが私を好きだなんて言う。
そんなわけないよね？
混乱してる私はひたすら恥ずかしさと戦っていた。

「別に大丈夫だよ。ただ、こいつちょっと目を離すとすぐ転ぶんだよ！危なっかしいし、面倒だしこの方が早いだろ？」

「確かに！僕もたまにやるけど、最近うちの嫁さんは抱っこすると怒るんだよなぁ～何でかなぁ？鈴加ちゃんはどう思う？」

そんなこと聞かれても困る！
それに、この状況で聞くか？

私はちょっとムッとしていた。

そこに後方から女性の声がした。
「何バカなこと言ってるんですか！？」

びっくりして声のする方を見たら、そこにはふんわりとした可愛い女性が仁王立ちしてちょっと怒っていました。