眩しさの中、最初で最後の恋をした。
十月 最後の文化祭で後夜祭
体育祭を無事に終了後は日常へと戻り、十月の半ばには恒例スパルタテスト期間を終えた。
現在は十月の後半。
学内はお祭りの雰囲気で明るく、元気で賑やかになっている。
現在週末の文化祭に向けて準備期間に入り、どのクラスメイトも楽しそうに準備をしている。
高校生活最後の文化祭だ。
私も楽しく参加したいと意気込んでいた。
私たちのクラスは和風喫茶としてお茶とお菓子を出すことにした。
各々浴衣を持っている事を確認したので、浴衣に長めのカフェエプロンを着ければ可愛いじゃないかという話になって。
私も引退したので、元家庭科部であるが。
現在私は切っては縫ってを繰り返している。
女子には焦げ茶、男子には濃紺の色でカフェエプロンを作っている。
四角い布を端処理して腰紐を付けるだけの簡単作業ではあるのだが、何せ枚数が多い。
みんな記念に持ち帰りたいからと言うので、このエプロンがクラスTシャツ変わりらしい。
そんな事を言われたら、きちんと使えるクオリティで仕上げたいのが趣味とはいえ手芸好きの本能。
現在布の塊とミシンを家庭科室から借りて、私は教室の片隅を占領していた。
とにかくまず、パーツ事に必要枚数を裁断する作業だ。
広いスペースを陣取って、ぱっぱと長さをチャコペンで線を引きカット。