眩しさの中、最初で最後の恋をした。

後夜祭の準備兼片付けが済む頃には周りはすっかり暗くなっていた。

十七時半、後夜祭がスタートする。
校庭にはキャンプファイヤーもどきの焚き火。

その奥には、ミス&ミスターコンテストの結果発表が行われる朝礼台が置かれる。
そして、文化祭実行委員による結果発表が始まった。

「みなさん、文化祭お疲れ様でした!そしてこれから毎年恒例!ミス&ミスターコンテストの結果発表だよ!」

キャーキャーと元気な声が上がってきて校庭は活気に溢れている。

「それでは、まずミスターコンテストの結果発表です!エントリーした方々は前の方へお願いします」

その声に要くん、蒼くん、ハルトくんが進んでいく。

並んだ三人は学内でも人気のイケメン達なので、女子の声がそこかしこから聞こえる。

「はー、イケメン最高!」
「目の保養だよね!」

そんな女子達の会話がそこかしこから聞こえてくる。ミスターコンテスト
に出るだけあってそこに並んだ男子はみんなカッコイイ。しかも爽やか系、クール系、、元気なやんちゃ系とくれば見に来てる女子達はそれはキャーキャー言うよね……。

私ってばそんな注目浴びちゃうような要くんに、なんだかんだと言われてきてたわけで……。

今さらだけど、なんか自覚したというか。
じわじわと実感してきて、私の胸がドキドキとしてキュンとする。
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