眩しさの中、最初で最後の恋をした。
今日は学校から最寄り駅へと歩くと電車には乗らずそのままその近辺のファミレスを目指す。
ここは市内の中心地なのでお店が沢山ある。
リーズナブルなファミレスに今日は決めて、お店に入れば店内はこの近辺の高校の制服で溢れている。
考えることはみんな同じらしい。
「早めに食べて、お店出ようか」
「そうだね、そうしよう」
私達はお互いに好きなパスタを選ぶと更にピザを一枚選んで注文した。
私は今日は寒さから季節のスープパスタ。
要くんはアラビアータ。
ピザはマルゲリータにした。
ドリンクバーをつけたので、取りに行こうとすれば要くんが止める。
「俺が持ってくるから座って待ってて。オレンジペコーでしょ?」
その言葉にうなずいて、私は要くんにお願いして席で待つ。
その間に要くんのアラビアータが届き、紅茶とコーヒーを持って要くんが戻ってくると私のスープパスタとマルゲリータピザも届いて食べ始める。
一緒に食べる時は、一口ずつ交換して食べるのも定番になってきた私達は何も言わずとも小皿にお互いのパスタを乗せて交換した。
アラビアータもピリ辛で美味しい。
「スープパスタは優しい味だね」
「うん。温かくて美味しい」
少し会話をしたあと、私はピザを二切れもらい残りは要くんが食べてくれてお店をあとにした。