眩しさの中、最初で最後の恋をした。
そんな三様のコメントを聞きつつ、勉強会はテスト前日まで続いたのだった。
そうして迎えたテスト初日。
今日は国語と世界史と英語。
明日は数学と化学と現代社会。
明後日は選択授業のテストになるので、バラバラにテストである。
テストが終わった後の三人の顔は何時になく晴れ渡っている。
「有紗!凄いよ!いつになく解答欄がしっかり埋められた!」
「あ、勉強会の時の所ってのが沢山出てきて、俺も初めてこんなにテスト欄埋まったわ!」
そんなこと言ってる二人に続いて、要くんも言った。
「英語、いつもより自信を持って書けた。有紗、ありがとう」
そうしてこの勢いのまま、無事にテスト期間を終えることが出来たのだった。
翌週、返却されたテストは三人とも平均点を超えていて、いつになく良い点だったらしく各科目の先生達に褒められていた。
その様子を見て、ホッとした。
勉強会して教えておいて、伸びなかったら責任感じるもの。
しかして、私達の中間テストは安心の点数により部活禁止令も追試も無く穏やかに終わったのだった。