眩しさの中、最初で最後の恋をした。
運動部ってエネルギー使うだろうし、仕方ないよなと思う。
だからこそ、私は今回も出来る範囲で三人を助けるつもりでいた。
その一つが、この復習でまとめたノートだった。
「とりあえず、これ見れば少しはマシになるはず?分からなかったら聞いていいよ」
伝えると、三人はとても嬉しそうな顔をして言った。
「今回もテスト期間一緒に勉強しよ!」
「いや、してください!!」
「頼む」
三人ともわかりやすいくらい頼ってくれる。
こんな時勉強してて良かったなと思えた。
「うん、いいよ。部活禁止期間になったら今回も放課後図書室で勉強会ね!」
ニコニコと言った。
「有紗の勉強会……」
「笑顔でスパルタ……、ゲフンゲフン……」
「あぁ、頼むな」
今回は範囲も広いし教科も多い。
頑張って教えないとね。
私がやる気になっていると、三人は少し遠い目をしていた。
そうして、梅雨も早めに明けた七月上旬あっという間にテスト期間に突入した。
今回もテスト前日まで図書室で下校時刻まで勉強会をした。
もちろん、赤点回避は必須なので容赦ない勉強会になったのは言うまでもない。
楽しい夏休みと、しっかり引退試合に出るため、三人も必死だった。