眩しさの中、最初で最後の恋をした。
花火の打ち上げも終わり、周りも帰路につき始めたので名残惜しい気持ちを抱えつつ、私達も帰る支度を始めた。
ゴミをまとめて、持ちつつ要くんと手を繋いで歩く。
人混みの流れに合わせて、ややゆっくりと進む。
「花火も綺麗だったし、みんなで食べたり騒いだり楽しかったね!」
顔を見ながら言うと、要くんは優しい顔をして返事をくれる。
「あぁ、綺麗だったな。みんなで遊ぶのも楽しかったし、今日一緒に来られて良かったよ」
今回のお祭りは私の地元なので、これから三人は駅へと向かい電車で帰るのだ。
きっと駅はごった返しだろう。
私だけ先にうちに帰れちゃうのが、今回のお祭りに行こう!のお誘いで少し引っかかってたところだ。
ただ、市内で有名なお祭りなので毎年行ってると3人が言ってくれたので一緒に行きたいと言えたのだった。
ゆっくり歩いても会場から家までは実は徒歩五分。
花火は実は、家から見えたりする……。
でもみんなで過ごしてみたくて今年はみんなと回ることを提案した。
誘って来てもらって、一緒に過ごせてとっても楽しかったのでお誘いは大成功だったと言えるだろう。
そうして三人で私を家までは送ってくれた。
家から駅までは徒歩でも15分くらい。
充分徒歩圏内である。
「今日は本当にありがとう!とっても楽しかった!次は8月にみんなでキャンプに行こうね!お姉ちゃんと彼氏さんが車出してくれるから」