眩しさの中、最初で最後の恋をした。
お昼を食べた後は、男子は川釣りに挑戦していて私達女子は所々にあるハンモックで寝たり読書したりとゆったりと過ごした。
そして夕方。
メインのBBQの準備を始める頃、そこに釣りから帰ってきた男子組のバケツには鮎やイワナ、マスが入っていた。
しかも、そこそこの数の魚がバケツに居たのだ。
「え!すごい!こんなに釣ったの?!」
驚くと、三人はニコニコ嬉しそう。
「まぁ、ここ釣り堀でお魚放流してるらしいから。釣りやすいよ」
そんな宏樹くんの言葉に要くんも蒼くんもうなずきつつ、言った。
「結構直ぐに食いついてくるだよ。だから簡単!」
「引いたら上げるだけだから海釣りより楽だぞ?」
そんな楽しげな三人に、私は言った。
「それで、これ誰が捌いて食べられる様にするの?」
私もさすがに魚は切り身でしか買わないから捌くことなんて出来ない。
美味しそうだけど、食べるにはそれなりに下処理が必要だと思われる。
「なーに、心配要らない!俺がちゃんと美味しく食べれるようにしてやるからな」
私の頭にぽんと手を置いて、宏樹くんは自信満々。
そっか、宏樹くんはアウトドア好き。
釣りも好きだからお魚捌くことも出来るのかと思い至った。
「宏樹くん!凄いね!私も見てていい?」
「あぁ、構わないよ」
そうして釣ったお魚も加わりBBQはかなり豪華になっていく。