眩しさの中、最初で最後の恋をした。
キノコと野菜とバターでホイル焼きにしたり、シンプルに塩を振って塩焼きにしたり。
お魚は新鮮でとっても美味しかったし、男子達はさらに買ってきたお肉ももりもり食べた。
食べ盛りの男子高校生ふたりの食欲は毎回旺盛で、今回もそんなに食べれるの?って量をペロッと平らげた。
お魚の分お肉は余るかと思ったけれど、宏樹くんもそこそこ食べたのでお肉は綺麗になくなった。
「お魚で結構お腹いっぱいになったのに、男の子って本当にいっぱい食べるんだね」
そう、食事風景を見つつ呟く。
「たしかに、よく食べるよね」
「宏樹もいるから多めに買ってたけど、それで正解だったわね」
お姉ちゃんに聞くと宏樹くんは痩せの大食いってタイプで食べても太らない体質らしい。
なんて羨ましいのか!
私なんて食べたら身につくから、日々気をつけているというのに。
「それ、女子にはかなり羨ましくて仕方ない体質ですよね」
日菜子が返した言葉にお姉ちゃんは実に深くうなずいて返した。
「たまにね、ちょっと叩きたくなる事があるよ。食べ放題に行った時とか……」
「なんか、わかる気がする……」
女子の会話そっちのけで、男子組は実に豪快に沢山の量のお魚、お肉、野菜を綺麗に食べ切ったのだった。