眩しさの中、最初で最後の恋をした。

私が寝たあと、お姉ちゃんと宏樹くんは日菜子や蒼くん、要くんと話していた。
これは私が知らない話。

「今日は来てくれて本当にありがとう。有紗があんなに楽しそうにはしゃいで過ごす姿は、私達も久しぶりに見れたのよ」

その話に日菜子は不思議そうに首をかしげた。

「有紗はいつもしっかりしてて、たしかに今日みたいにはしゃぐことは少ないけれど。いつも楽しそうにしてますよ」

お姉ちゃんは、その言葉にうなずいた後優しく微笑んで言った。

「そうね。有紗はいつも何事も楽しめるように過ごしてるわ。出来たらこの先何があっても仲良くしてくれると嬉しい」

三人はお姉ちゃんの様子に驚きつつも、返事を返した。

「もちろんです。有紗とは高校からの付き合いだけれどこの先もずっと友達だと思ってます!」

「俺たちふたりは、日菜子を通して仲良くなったけど、今は有紗ちゃんが優しくていい子なのを知ってます。それに要は今頑張ってるから」

ニヤリと笑いながら最後の言葉を言った蒼くんに、お姉ちゃんと宏樹くんは少し驚いた顔した後に微笑みあってから要くんに言った。

「要くん。有紗が好き?」

「はい。それとなく本人にも伝えてるんですけど、有紗には何かあるのか壁があって……。でも諦める気は無いんです」

ハッキリと言い切った要くん。
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