ペット
「夕日を見て・・・」と言われた日。
「僕を信じて・・・」この言葉は魅惑
な毒のように全身まで染め込んで、そ
してゆっくりと首までのぼって優しく
息を・・・絞める。

目の前に立った圭は手を伸ばして、
「おいで・・・」を言わずに、閉じて
いる唇は寂しそうな形になって、その
瞬間、お花が枯れるような当惑した表
情が浮かべた。

意識が朦朧状態になった瞳は目を覚ま
して、じっくりとこの目の前に立った
男を見ようとしていた時、また激しい
痛みを感じていた。

胸にとげに刺されたように痛い。

教えてね、どうやってあなたの元へ
辿り着けるのかを。


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