初恋の君と、最後の恋を。
スケジュール帳の内容までは見えないけれど、細かい字で書かれていて几帳面な性格が表れていた。
「15時からバイトなんだ。その前で良ければ」
「私は1日中、空いてますので!」
「11時にはお店も開いてるだろうし、そのくらいにどう?」
「11時!了解です!」
休日に会うことができるなんて。
雅美のアドバイスを参考にして良かったな。
「お店とかよく分からないから、任せても大丈夫?」
ん?
黒瀬先輩にも分からないことってあるんですね。
なんだか微笑ましい。
「もちろんです。任せてください」