ワケありヤクザと鈍感少女


お風呂から上がった私は響也さんの待つ部屋へと向かった。

その道中に神楽坂さんと出会った。

「・・・あ、神楽坂さん。」

「沙綾さんその格好・・・」

とだけ言うと、言葉を止める。

私は自分の格好を見る。

・・・特に変わったところはなさそう。

「私、なんか変・・・ですか?」

「・・・・・・いや、なんでもないです。では。」

と、逃げるように神楽坂さんは去っていく。

疑問を抱いたまま、私は部屋へと向かう。
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