ワケありヤクザと鈍感少女


「そうだったの…。大変だったね…。」

「…う、うん。だから、これからも

あの車で通学してくることになるんだ…。」

「…なるほどね。話は分かったわ。

ただ…」

亜夢はそう言うと私の両肩に手を置き、

真剣な表情で私の目を見る。



「その人たちと深く関わりすぎちゃだめ。

沙綾に危害が加わるようなことがあれば…





私、絶対許さないからそいつらのこと。」
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