ワケありヤクザと鈍感少女
数十分後…

私は竜騎くんと一緒に、

神楽坂さんと響也さんが待つ部屋へと戻った。


「…子供みたいな我儘言って、ごめんなさい!

それと…

私の事守ってくれてありがとうございます!」

深々と響也さんと神楽坂さんに土下座をする。

「…沙綾顔上げろ。」

「…沙綾さん」

響也さんの声で頭を上げると、

優しく抱きしめられた。

「…俺の方こそ強く言いすぎた。悪かった。」

「…響也さん。」

私はぎゅっと響也さんの事を抱きしめ返した。
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