ワケありヤクザと鈍感少女
「ちょっと〜俺らがいるとこで

そんなイチャイチャしないでくださいよ〜!

ヤキモチ妬いちゃうじゃないっすか、兄貴!」

「うるさい…わかったよ。」

そう言うと響也さんは私から離れる。

ほっぺを膨らませる竜騎くんをよそに

神楽坂さんが口を開く。

「…それより、沙綾さん。

遊園地はどうされるおつもりですか?

遊園地のチケット2枚。

既に取ってしまっているんですよね…?」

「あ…どうしよう」

「あ!俺、いいこと思いついちゃった〜!」

竜騎くんが何かを閃いたように言う。

「俺が沙綾ちゃんと一緒に、

遊園地デートすればいいんじゃないすか〜?」



「それはお前が沙綾とデートしたいだけだろ。」

響也さんがばっさりときる。

「…そうとしか思えない。」

神楽坂さんも続けてぶったぎる。
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