ワケありヤクザと鈍感少女
「あ、バレちゃいました?
名案だと思ったのになあ…くそっ」
悔しがる竜騎くんに変わって響也さんが言う。
「…俺と遊園地デートだな、沙綾。」
「…え」
(…きょ、響也さんとで、デート!?)
「えええええ!ほ、ほんとに!!??」
「…なんか文句あるか?」
「文句はないけど…」
「組長、それは…」
「大丈夫だ。神楽坂。」
心配そうな表情で見つめる神楽坂さんの言葉をを響也さんは遮る。
「…じゃ、一緒に行く予定だったその男には
断りの電話入れとけ。」
「…う、うん。」
(陽龍怒らないかなあ…怒るよなあ…)
陽龍に電話をかける。
『もしもーし。どしたー?沙綾」
「あ、あのね、遊園地の件なんだけど…」
『ミラコッタがどうかしたかー?
てか、お前何乗るか考えとけよー!あっち着いてから決めてたら時間なくなるからさ。』
(……断れない。)
楽しそうに話す陽龍に
「他の人と行くことにした」
なんて言える勇気はなかった。
名案だと思ったのになあ…くそっ」
悔しがる竜騎くんに変わって響也さんが言う。
「…俺と遊園地デートだな、沙綾。」
「…え」
(…きょ、響也さんとで、デート!?)
「えええええ!ほ、ほんとに!!??」
「…なんか文句あるか?」
「文句はないけど…」
「組長、それは…」
「大丈夫だ。神楽坂。」
心配そうな表情で見つめる神楽坂さんの言葉をを響也さんは遮る。
「…じゃ、一緒に行く予定だったその男には
断りの電話入れとけ。」
「…う、うん。」
(陽龍怒らないかなあ…怒るよなあ…)
陽龍に電話をかける。
『もしもーし。どしたー?沙綾」
「あ、あのね、遊園地の件なんだけど…」
『ミラコッタがどうかしたかー?
てか、お前何乗るか考えとけよー!あっち着いてから決めてたら時間なくなるからさ。』
(……断れない。)
楽しそうに話す陽龍に
「他の人と行くことにした」
なんて言える勇気はなかった。