最初で最後の想い
はじめてあの人に出会ったのは文化祭だ。
文化祭ライブであの人が組んでいたバンド演奏を聴いた。
そう。出会ったと言っても私はただの一観客だ。
なぜだろう。素人目に見てもあまり上手くない演奏だったが、気づけば私は夢中になって観ていた。
それからあの人を見つめる時間が増えていったが、臆病な性分だから見つめるより先には進めない。
そしてついにタイムリミットだ。