うっせぇ!こっちはずっと片想いしてんだよ!



「俺、お前のこと好きなんだな、ってそりゃ思うだろ。」

ストップと言ったのがこいつの耳には届いてなかったらしい。

割と短いインターバルでまた告白されてしまった。


つい3分前に、私がいかに恋愛不適合者なのかの話をしていたはずなのに。


「いや、だからさっきも言ったけど、私恋愛不適合者なんだよね。」

「さっきも言ったけど、別にそれで恋愛不適合者だと俺は思わないよ。」

「いや、それはさっきしゃべったのはほんの一部分で、まだまだあって・・・」


「あーもういいから、俺と恋愛始めてくれない?」


・・・なぜだろう。

さっきはあんなに恋愛に向いていないと思っていたのに。


なぜだろう。



この男から、目が離せない。頭が回らない。


何も考えられない。



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