うっせぇ!こっちはずっと片想いしてんだよ!
自分から振っといてなんだが、今までこいつのこういう話を聞いたことがなかったから、思わぬ事実に軽く驚いてしまう。
「あれ?じゃあ、こうやって飲みに行くのもやめたほうがいいのかな。」
何せ、恋愛不適合者だからよくわからない。
なんだかんだ、息抜きになってたんだけどな。
そう思うと、少しだけ寂しい気がした。
「まあ、でも、恋愛できる人はちゃんと恋愛したほうがいいし。
私みたいな恋愛不適合者といることで、恋愛できるのにできなかったらもったいないし。
好きな人いたんだったら、頑張りなよ。
応援してるから。いつでも相談乗るよ。」
「・・・せぇ。」
「え?何?」
「うっせぇ!こっちはずっとお前に片想いしてんだよ!!」
突然の言葉と声の大きさに、口が開いたままふさがらない。