うっせぇ!こっちはずっと片想いしてんだよ!



「え?」

「あ?」

「・・・え?」

目の前の男は、少し赤くなったり、不機嫌そうな顔になったり、忙しそうだ。


「ったく。こんな風に言うつもりなかったのに。」


ぶつぶつ言っているが、すべてばっちり聞こえている。


「・・・え?」

対する私は、冷静な自分とかなり混乱している自分が混ざり合っている状態。


「だから、お前が好きだって言ってんの。」


なぜかやけくそ気味にそういわれる。

グイっとビールをあおる姿が、さっきまでと少し違うく見えるのは、なぜなのか。


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