青色の輝き
あぁ、あの日に会った結衣は図書館で寝るためにあそこを歩いていたのか。



「咲久が料理できるのも、私が料理できなくて、お父さんに殴られてたから、できるようになったものなの。



私、家事全般苦手だからね、器用じゃないから」




そういって結衣は、俺の前に立って、ベッドに押し倒した。




「寝ていいよ?眠たいでしょ?」



「まぁ。なかなか眠いよ」



「なら、寝た方が」



「暗いとこ怖いとか、咲久に聞いたけど」



「…っ」




結衣は核心をつかれたのか、顔が強張る。




「お化け屋敷怖がってたの誰だっけ」



「〜っ」




今度は、文化祭を思い出したのか顔が真っ赤になった。




「で、でもっ、起こしておくのは悪いし…っ」



「じゃあさ」




俺は体を起こして、突っ立っている結衣をベットに沈めた。



「へ?」



「今日はもう寝よ。明日、昼間に勉強」
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