青色の輝き
バスケ部のやつだ。



多分、こいつが光瑠の言っていた栞里ちゃんだろう。




俺はテントの下の椅子に白石を下ろすと、立ち去ろうとする。




「あの、…ありがと」



「…別に」




俺はそう言ってその場を立ち去った。








そのあと何をするわけでもなく、なんとなく体育祭は終わっていった。




去年とほとんど変わらない、体育祭だった。





あぁ、でも少しだけ気になることがあった。




なぜかわからないけど、俺の左腕が少し白くなっていた、こと。
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