青色の輝き
俺にはあいつの何がいいのかは全くわからないけど。



「放課後、バスケ部見に行ったらいるだろ、絶対」




「そうだな」




そう言って俺は教室に戻る。



俺が手を抜いたわけじゃない。



点数で言えばいつもとほとんど変わらなかった。



なんなら少し上がったのに。



白石は俺の5点上、全教科満点を取ったのだ。



たしかに入学した時は2番で入って、そんな俺が1位だなんて、おかしいとは思ってたけど、



俺がそいつを抜かしたから1位になったと思っていた。



でも、違うのか?



そんな謎がぐるぐる回るうちに放課後になっていた。



「礼央〜、行こうぜ〜」



それは光瑠の後ろを歩く。



光瑠が勢いよく体育館の扉を開ける。



すると中にいるやつらは全員こっちを振り返って、その中の一人が走ってくる。



小柄で可愛い女の子だ。



「光瑠くん、どうしたの?」



「白石ちゃんいる?」



「んー?結衣ちゃんかー」
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