青色の輝き
心の声が口からダダ漏れたせいで俺は羞恥心で顔が赤くなるし、白石は白石で全力でテレているようだった。


あぁもうこのままの流れに乗じて、告白でもしてしまおうか。



俺だって男だし、こんな可愛いのが顔を真っ赤にさせて横に座ってると、健全ではいられない。




「なぁ白石、俺…」




俺が、勢いに任せてしまおうと思った、その時。




「ただいま〜」




は?



誰だ?今日は誰も帰ってこないんじゃ…。




白石は驚きすぎて目が真ん丸になっている。




「礼央〜、聞いて〜、あのねあのね、今日夜勤代わってもらっちゃった」




語尾にハートが付きそうなほどルンルンで部屋に入ってきたのはいい歳した母親。



若々しいと言ったら聞こえはいいがただのおばさんだ。



果てし無くイタいやつだ。




「あれ?誰この子?彼女?誰もいないからって連れ込んじゃったの?」




帰ってきてすぐに白石を見て流れるように喋り続ける。
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