青色の輝き
「結衣ちゃん、頑張り屋さんなのね」




どんどん、意識が遠くなる。




今はもう…3時…か。




黙って聞いているだけの俺はどんどん眠たくなってしまって、気づいたら朝で。




起きたら、母さんは早番でいなくなってきた。



その代わり、床で丸くなって寝ている白石と、そのすぐ横に座って白石の頬を突いている妹、未央。



「あ、お兄ちゃん、おはよう」



「…おはよう」



「この子、咲久くんのお姉ちゃんだよね」



「あぁ…そうだな」




体が痛い。



俺は目をこすりながら体を起こした。




「かわいいね」




「あぁ…そうだな」




「えっ」




未央は俺を見て驚いた顔をした。



俺、なんか言ったか?




「お兄ちゃんが女の子のことかわいいって言った…」



「…おかしかったか?」



「だって今まで誰にもかわいいとか言ったことなかったじゃん!


いや、私は妹だし、お兄ちゃんがっつりシスコンだから、何回か言われてたけど…っ」
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