青色の輝き
未央はパタパタと腕を振って暴れる。




「こら、起きるから」



「…女の子に気を使うなんて珍しい」




未央はそういうと、自分の部屋に戻っていった。



白石が起きないようにと思って、未央を追い返したけど…。



時間的にはもう11時だし、お昼前だし、起こした方がいいのか。





「白石」



「…ん」




俺が名前を呼ぶと白石は寝返りを打って、向こうを向いてしまう。




「白石」



「…んー」




何時に寝たのか知らないが寝起きが悪い。




というか起きてくれない。




「白石」



今度は名前とともに体を揺する。



一体白石のどこにアザがあるかわからないから、加減して肩を揺する。




「ん…ふた、いくん」



「おはよう」



「ん…おはよ」




うつ伏せで寝たからか少し顔を腫らしつつ、それでも寝起きの声は可愛い。




いつもより少し低い寝ぼけた声。
< 47 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop