青色の輝き
「わりぃ、まだ呼び慣れてねぇから」



「いーよ、全然。みんなまだそんな感じだし」





小さく両手を振ると、少し困った感じで笑う。




「ところでどうしたの?」



「いや、あの」



「ん?」




勇気出せ俺。



こんなチキンだったのか俺。



ただ、ちょっと好きなやつが目の前にいるだけだぞ?



それも、上目遣いで俺を見上げてるだけだぞ?



ただちょっと無意識にか首が傾いてて、首筋に流れる汗がちょっとエロいとかそれだけだぞ?



…ちょっとやばいかもしれない。



鼓動が早まる。





「あの…文化祭非公開日の午前中って空いてる?」



「あー、ごめんね?そのタイミングはシフトが入ってて…。



公開日の午後なら空いてるんだけど…」



「あー…うん。じゃあ公開日の午後、一緒回らない?」



「うん、いいよー」




結局、公開日の人が多い時間帯に回ることになってしまった。
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