青色の輝き
とりあえず、2人で回れることになってよかった。



安心して胸の高鳴りが収まる。



そんなこんなで、時間は過ぎて、



文化祭当日。




初日は非公開日で午前中はだいぶ暇。




「れーおっ、私と一緒に回ろ〜っ」



「やだ」




最近、気持ち悪いほど俺に執着する女がいる。



名前はなんだったか。



臭いほど臭う香水に、厚いメイク。



白石のメイクした顔を見てからこいつの顔を見たら、失礼だけど残念に見える。



メイクが下手なのか、元が少々残念なのかは追求してはいけない気がする。




「なんで〜?行こうよ!暇でしょ〜?」



「無理」




女は俺の腕にベタベタとくっついて、胸を押し付けてくる。



…デカイだけの胸は好きじゃない。




「あ、礼央。今から結衣ちゃんのクラス行くんだけど一緒に行く?」



「行く」



光瑠が俺を見つけて助け舟を出す。
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