青色の輝き
光瑠はニコニコと教室に入って行く。



俺もそれに続く。




「いらっしゃいませー…って、光瑠くんと二井くんじゃん。



ごゆっくりどーぞ」




運のいいことに接客担当は白石らしい。




白石は俺たちを空いている席に案内すると、にっこり笑った。



「ご注文が決まりましたら、お呼びください」




営業スマイルだってわかってても可愛い。



次の接客に行ってしまった白石をよそに光瑠はメニューに目を通す。




「あ、ようかん食べたい。なぁ礼央。」




「頼めばいいじゃん」




「俺財布持ってない」



「何も食うな」



「うわぁ!後で返すからっ!」




光瑠が顔の前で手を擦るから仕方なく、代わりに払ってやる。



「結衣ちゃーん!」



「はーい、ご注文お伺いします」



光瑠のご指名ににっこりと笑って答える。




「俺ようかん!礼央は抹茶ジュースだって」



「はーい、少々お待ちください」
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