青色の輝き

そう言って笑うと、白石は俺の目を見る。



「ごめんね？急に本気出しちゃって。



ずーっと1番だった、二井礼央くん」




『だった』という部分を強調してくる。



ケンカを売っているらしい。




「白石ちゃん、なんで急に本気出す気になったの？



礼央が負けて悔しいって言ってるよ？」




言ってねぇよ。思ってるけど。




「えー…、それは言わなーい。



言いたくないことだってあるの」



そう言うと、笑って口の前で指でバツを作る。




「そっかそっか、変なこと聞いてごめんね？」



「いいよいいよ、今日はこれで5人目だから」




そう言って笑うと白石は練習に戻っていった。




「あの子、思ったより可愛かったな…」



「…きも」



俺は光瑠に八つ当たりをして、教室に戻る道を歩く。




「そんな怒るなって。お前が勉強頑張ってるからってみんながお前より下だとは限らないだろ」



「んなことわかってるし」