青色の輝き
だから、うん。



俺も、お兄ちゃんらしく引き下がることにする。



そして、シスコンの咲久には悪いけど、俺はお前の姉さんが欲しいんだよ。



何が何でも手に入れる。



…予定。



俺は教室に戻ると片付けを手伝って、それから後夜祭が始まるのを待った。




告白…か。



俺は、屋上へと続く階段を上る。



今朝のメモ用紙のお呼び出しに応じた結果だ。




咲久に言われた。



告白する子はみんな、勇気振り絞ってきてるから、ちゃんと、断らなきゃダメだって。




屋上の扉を開ける。




夜の風が、静かにドアの隙間から流れ込んできた。




フェンスにもたれている相手の女の子の髪がなびく。







長い、黒髪。




「…白石」



「ふふっ、ずっと白石だね」



「ああ、わりぃ」




白石は薄く微笑んで押し黙った。




「この紙…白石?」



「うん。そう」




白石は、頬を赤く染めて頷いた。
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