青色の輝き
「ところでそちらの方は?」



「今、お付き合いしている二井礼央くんです」



「あ、二井礼央です」



「礼央様。あぁ、未央様のお兄様ですね」



「あ、はい」




やばい、俺場違いだ。



こんな上品な会話には入れない。




「二井くん、応接間行こう。おばあちゃんがいるから」



「あぁ、うん」




というか、未央も来てたのかよ。



先言えよ。



俺みっともなくね?




少し歩くと、一部屋だけ襖で囲まれている部屋があった。




白石は応接間の襖越しに声をかける。




「お祖母様。結衣です。入ってもよろしいでしょうか」



「大丈夫ですよ」



「失礼します」




白石は襖を開けると、未央に手を振った。




「お祖母様、こちら、今お付き合いしている二井礼央くんです」



「二井礼央です」



「あら、未央ちゃんとそっくりね。さすが兄妹だわ。



ささ、座りなさいな」
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