俺の好きな人は、俺の兄貴が好き。
それから、俺らはいつものメンバーで、くだらない話をいつも通り話していた。
男4人に、女3人。
男女関係なく仲良くなったこのメンバーが俺はすっげぇ好きだ。
「あ、やば。
私委員会の集まりがあるんだった。
今日集まるでしょ?いつもんとこ?」
「おう!いつものファミレスな!」
「了解!あとで行くから先行っといてー」
涼すけはそういって教室から1人出て行った。
委員会ね、大変だなぁ…
まぁでも、このクラスの委員が涼すけでよかったわ、本当。
なんだかんだ文化祭実行委員会って、クラスまとめられてアイディア出せて…ってやつじゃないと務まらないもんな
「ってかさぁ、碧翔」
「あ?」
「そろそろ涼に告れば?」
「はぁ!?」
「あ、それ私も思ってたー」
「俺も。ってか絶対両想いだろ。どう見ても」
「い、や…
なんなんだよ、急に」
ってか俺別にこいつらに涼すけのこと好きとか自分から話したこともないっつーのに…
普段はこんな話全然しないくせに、今日は急になんなんだよ…
「今だから言うけど、涼がASAHIくんのこと好きになったのだって
元はといえば碧翔に似てるよね、ってとこがスタートだったし」
「それに俺今日涼が告られてるの見たよ」
「えっ…!?」
「あー、今日ね。
ってか涼って普通に可愛いし、普通にモテるよね。
むしろ高校入学してここまで彼氏できない方が驚きじゃない?」
そ、うだよなぁ…
涼すけ、普通に可愛いしそりゃモテるよな…
・・・ってか、このグループでモテてないの、俺だけだし・・・
すっげぇ虚しい・・・