俺の好きな人は、俺の兄貴が好き。
「ほら、私ASAHIくんを好きになったきっかけ
ASAHIくんが碧翔に似てると思ったから、って言ったじゃん?」
「あー、うん」
ってか俺似てんのかな?
俺あそこまでイケメンでもないし、高身長でもないし…
まぁ話し方とか声は似てるのかもだけど、見た目はそんなに似てない気がしたんだけど…
「…ちなみに俺と兄貴、そんな似てる?」
「え、んー普段はそこまで似てるわけでもないんだけど」
涼すけはそういうと、スマホを触り始めた。
きっと、俺と兄貴が似てる写真探してるんだろうな
「…あ、あったあったこれ」
そういって差し出されたスマホを見ると
兄貴が素で超笑ってる写真が映し出されていた。
「真顔とか、微笑んでるとことかはやっぱすごい似てるってわけじゃないけど
でもこの笑顔、碧翔も同じ顔で笑うから」
「へ、えー…、そうなんだ」
自分の爆笑した顔なんて、まぁ見ることそんなにないけど
俺も兄貴も、こういう顔して笑うのか…
「私これを雑誌で初めて見せられた時、一瞬碧翔だと思ったもん」
「え、そんな?」
「そんなに!超似てるからね、これ」
へぇー…
俺こんな風に笑ってんだなぁー…